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「医療なんでも相談」
~リスナーの相談に医師が答える~
2017年12月09日(土)菅野光男先生 「直腸がんに関するご質問」(藤井弘珪素医学療法士)
2017年12月16日(土)樋口真弘先生 「歯と口腔ケアについてのご質問」
2017年12月23日(土)藤沼秀光先生 「骨盤・膝の痛みと、アトピーに関するご質問」
2017年12月09日(土)菅野光男先生 「直腸がんに関するご質問」
青山アナウンサー
「医療なんでも相談」
皆さんこんにちは。青山紀子です。
この時間はリスナーの皆さんから寄せられた医療に関する悩みや疑問に対して、毎回専門のドクターからアドバイスしていただきます。
この番組は、日本珪素医科学学会がお送り致します。
今日は健康アドバイザーでいらっしゃいます藤井弘さんと一緒に番組を進めてまいります。
本来はリスナーさんからの質問にお答えしてくんですが、今日は藤井さんのところに実際にあったご相談を紹介します。
今日はどんな方からのご相談ですか。
藤井珪素医学療法士
今日は35歳の既婚男性から
直腸がんに関するご相談です。
青山アナウンサー
海外に住んでいた私は、2015年夏ぐらいから便通異常を感じていて、9月に一時帰国した際、日本で受けた便検査で潜血異常があったものの、忙しいのを理由に大腸内視鏡検査を後回しにしておりました。しかし年末になり日常生活にも支障をきたすほどの状況になったため、とうとう大腸内視鏡検査を受け、そしてその場で「がん」と宣告されました。
ステージ4でした。
がんの宣告ってもっと重々しい状況でされると思っていましたが、あまりにも軽く言われたので、自分としてもがんというよりは、ポリープがありますねぐらいに言われた感じでした。
しかし家に帰って冷静になってくると、ひしひしと自分ががんであるという恐怖に事実を感じ、そして何で私が…と、この悲しい運命を恨みました。しかも私は35歳。若い人の進行は早いというから、とにかく焦りました。その夜は妻と一緒に泣きました。久しぶりに大泣きしました。
今後の良きアドバイスを宜しくお願いします。
という、直腸がんに関するご相談を頂いたわけですけども。
藤井さん、この直腸がんに関するお問い合わせということでご紹介いただけるドクターってどなたがよろしいでしょうか。
藤井珪素医学療法士
今日はがんが専門で
内科医の菅野光男先生にお電話でお答えいただきます。
青山アナウンサー
はい、分かりました。菅野先生ですね。
それでは先生よろしくお願いします。
35歳既婚男性、突然直腸がんステージ4という宣告を受けたという事なんですけども。
菅野先生
はい。どうぞよろしくお願いします。
がんはね、遺伝子の異常で起こってくるんですね。
がんは不可逆的にどんどんどんどん進んで戻らないんですよね。そういう性質のものでどんどん広がっていくわけです。
それをがんというわけですが。日本人が、1970年~80年位までは、そんなにがんは多くなかったんですね。それが90年になってきますと肉食がどんどん盛んになってきまして、それまでの良かった日本の伝統食ですね、精進料理とか、そういう日本人の野菜を多く摂っていたものを忘れちゃったんですよ。
それで肉が多くなってきたときに体の中で、ニトロソアミンという発ガン物質に変わります。胃ガンを起こしたり大腸がんを起こしたり、それから焼肉になるとヘテロサイコロスティックアミンという発ガン物質に変わるんです。
それを1回、2回食べたところでがんにはならないんですけども、がんは段々年齢を重ねる事によっておこってくるんですね。
遺伝子がどんどん傷ついていって広がっていくんです。
そういうことで日本人が今起こってるのは胃がん大腸がんですね。
それから肝臓がん、それから肺がんとなって全部流れが一貫しているんですよ。胃でおこった胃がんの物質は大腸へ流れていって掛け算式に増えていってそれがまた肝臓に流れていって肝臓にがんを送る。それで最後に心臓系に回って肺で止まる。肺に溜池みたいにどんどん溜まる。
これが原因なんですね。
勿論その他に、乳がんとか皮膚がんとか色々あります。
ウイルス性によって起こるのもありますけどね。
多くは食ですね。しかも日本人がそれまで食べていた欧米食に切り替えちゃった。
これが原因ですね。
青山アナウンサー
だから今までのように野菜も沢山摂って、そして元気をつける。
バランス良くだったらいい。
菅野先生
一般的には野菜を多く摂って、肉は出来るだけ少なくして牛とか豚とかではなくてね、鶏位がいいですね。
もっといいのは魚でたんぱくを摂るという事はね非常に賢明な方法で、我々はこの来た道に戻らないとね、日本のガンは良くならないですよ。
青山アナウンサー
なるほど。
今までの食の蓄積っていう。
菅野先生
そういう事が先ず原因としてあげられますね。
青山アナウンサー
この方のように宣告を受けてしまったとなりますと治療が心配になってきますが、治療としたらどのようにしたら良いでしょうか。
菅野先生
私はね代替療法というのを使っていましてね。
それは自然免疫療法といいますけども、もう一つの我々日本人が使える代替療法というのはね、今の医学の中ではマニュアルに入ってないんですよね。
私はずっと30年もやってきているわけですよ。
自然免疫療法というのは、自分の中にもっている自然治癒力を引き出して上げるという方法なんですね。
これは医学の師と呼ばれているヒポクラテスが始め、みんな心ある先生方も人間には自然治癒力があるよと。自分の力があるよと、絶望しちゃだめだよと。絶望してもそれは希望に変わるんだよと。
それが免疫療法の一つの極意なんですね。
もう一つの方法として私は使っているんですよ。現代医学も認めてますけどもね。その上にもう一つ総合力を高めるような、そういう自然免疫療法という、これを行う。
青山アナウンサー
だから病に負けない気の部分も大事ですし、自然免疫療法で自分の免疫力を上げていくっていう事も大事、という事ですよね。
菅野先生
そうです。
青山アナウンサー
先生、例えば直腸がんだとしたら、その自然免疫療法ですと例えばどんなことをするのかご紹介いただいてよろしいですか。
菅野先生
さっき申し上げた通り食事が大事ですね。
悪いものは入れない。良いものを入れる。食生活の中で一番良いのは 発酵食品。
ヨーグルトとか、日本人は漬物も発酵ですよね。味噌も発酵ですね。納豆も発酵ですね。そういう発酵食品をどんどんいただく事によって自分の免疫細胞が高まっていきますね。
それから食物繊維ね。食物繊維でも食物繊維の中には水に溶ける食物繊維と水に溶けない非水溶性の食物繊維がありますね。それは大腸がんの便秘なんか解決するために繊維が多いと便の嵩が高まってドンと出るわけで 毒を一緒に出すわけですよ。
それが非水溶性の働きですよ。水溶性水に溶ける食物繊維っていうのがね、これがまた素晴らしいんですよ。
例えばゼリー状になった こんにゃくなんかね。ゼリーのコラーゲンになっている状態の物質。ムコ多糖体っていう呼び方をいうんですけども、その多糖体は水に溶けますから細胞の中に入って深く粘膜の中に入っていって、粘膜の中の免疫を高めるパイエル板っていうのがあってね。パイエル板に入っていって、どんどん免疫を高めていってがんをやっつけるという方法になるんですね。
そういう場所がちゃんと人にはあるんですよ。
普通の食物繊維は細胞の中には入らないんですね。
水溶性の食物繊維は例えばこんにゃくでもそうですしね。海藻の中のフコイダンというのがありますね。ぬるぬるとした成分。さっき言った発酵食品と同じ、納豆みたいな。
きのこにもぬるぬる成分がありますね。そういうのは全部細胞の中に入ってるんですよ。水溶性食品は。そしてそのパイエル板っていうのは、特別にリンパ球免疫を高める時がありまして、腸にね、パイエル板の中に入っていって、どんどん免疫を高めていってくれるんですよ。そうすると、その免疫が高まる事によってがん細胞をやっつけていく、そういう画期的な働きができるんです。
パイエル板の事をトロイの木馬って言ってるんですけどね、トロイの木馬の中は軍隊が入ってたわけですね。敵兵の中に入って行って、外は木馬なんですけども、でもその中には軍人、敵兵がいるわけですよ。真夜中にね祝賀して勝利して祝っているところに彼は出て行ってやっつけたという。
そういう風に、ちゃんと免疫を高めて備えているパイエル板っていうのがある。それがね、私はパイエルドムっていうんですけども、トロイの木馬みたいにどんどんがんをやっつけるような、免疫力を高めるそういう兵隊を宿しているんです。
それが今日の医学でもあまり言われてないですね。
青山アナウンサー
そういったものはそれぞれの食べ物の中から体の中に吸収して、自分の中で免疫力を高めていけば、そうした自分でいけないものをやっつけるような、そういう力になっていくって事ですね。
菅野先生
そういう事です。
そして、もう一つ。細胞の中まで入ってパイエル板の免疫を高める臓器がちゃんと小腸の回腸のあたりにあるんですね。フローラになって花園がいっぱいあるんです。
青山アナウンサー
今日の方のご相談ですが、簡単にまとめるとどういう事になりますか。
菅野先生
今はね先生方に処方してもらうような、何か病院で出すものの最終的に選んでもらってもいいと思いますけども、肉と魚と動物性は摂らないで野菜食のような食物繊維と、それから発酵食品。ムコ多糖体、コラーゲンの入ったものなんかをどんどん食べてもらうと、そういう方法で菜食玄米のような野菜食のような精進料理そういう事に入っていくとね、異様に体が変わってくると思いますよ。
青山アナウンサー
わかりました。
ありがとうございます。直腸がんという事ですので、先ずは食生活のところから見直してくださいという事ですね。
菅野先生
そういうこと。
青山アナウンサー
はい。
先生、今日はお忙しいところありがとうございました。
今日は、直腸がんについて菅野光男先生にお話を伺いました。
スタジオは健康アドバイザーの藤井さんでした。
ありがとうございました。